銭湯とはかくあるべし。川崎「吉野湯」の飾らない本物志向
川崎区貝塚。住宅街の一角にたたずむ「吉野湯」は、余計な設備を持たない代わりに、銭湯という文化そのものの姿を今に伝える一軒です。今回はその飾らない魅力をご紹介します。
サウナも冷水風呂もない、これぞ”本物の銭湯”
昨今のスーパー銭湯やサウナブームとは一線を画し、吉野湯にあるのは湯船のみ。深い湯と浅い湯、2種類の温度の異なる湯船が用意されているだけのシンプルな構成ですが、その分「銭湯とは何か」という原点を体感できる貴重な場所だという声も。ある常連客は、もしAIに「銭湯とは何か」と尋ねたら、まさに湯船と壁画だけのこの光景を答えるのではないかと表現するほど、銭湯らしさを凝縮した空間だといいます。
味わい深いペンキ絵とタイル壁画
決して大きくはない浴室ですが、壁には印象的なペンキ絵とタイルのモザイク壁画が施されており、湯船に浸かりながら眺める時間は格別。お湯の温度はやや高めに設定されており、深い湯船は44℃前後、浅い湯船でも42〜43℃ほどとされているので、長湯が苦手な人は短めに切り上げるのがおすすめです。
昔ながらの番台スタイルを今に残す
吉野湯では、靴を下足箱に預けてから番台のスタッフに料金を手渡すという、昔ながらのスタイルが今も健在。券売機やキャッシュレス決済はなく、まさに”生きた文化財”ともいえる運営方法が続けられています。壁には著名人のサインも多く飾られており、撮影などで使われたことがあるのではと想像を膨らませる利用客もいるようです。
訪れる前に知っておきたいポイント
- 定休日は土曜日、営業時間は14:40〜23:00
- シャンプー・ボディソープ・タオルの備え付けはなし(シャンプーは30円で購入、タオルは20円でレンタル可)
- ドライヤーは20円で3分利用可能
- コインランドリーが併設されている
- 川崎駅からバスで約10分、貝塚バス停から徒歩3分ほど
まとめ
サウナも露天風呂もない、けれどそれこそが魅力。銭湯という文化そのものを味わいたい”通”にこそ訪れてほしい「吉野湯」。昔ながらの番台スタイルと味わい深い壁画に、きっと懐かしさを感じるはずです。
吉野湯 住所:神奈川県川崎市川崎区貝塚2丁目5-8 電話:044-233-1098 定休日:土曜日 ※営業時間や料金は変更される場合があるため、訪問前に電話でのご確認をおすすめします。
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